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山岳地域とコケ多様性

多様であるとはいっても、都市では草や木に押され、肩身の狭い思いをしている(?)コケ。ところが、山岳地域では、コケのバイオマス(存在量)が大きく、ときには草や木をしのぐほどです。このようにバイオマスが大きいコケは、山岳地域の生態系の維持に非常に大きな役割を果たしています。

 

 しかし、今、シカの食害による生態系の変化、地球温暖化などの環境変動によって、山岳地域のコケに大きな影響を与える可能性が危惧されています。また、一部の自然公園では、登山者の増加など、過剰な利用によって、自然環境が変化しつつあるところもあります。

 

コケの多様性や、コケを介した生態系機能を保全するために、一体何が必要なのでしょうか?ここでは「シカの食害対策」「地球温暖化」「自然公園の利用」の3つの視点から考えてみましょう。

コケに覆われる林床
倒木上のコケは実生のゆりかごになる
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